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ぽっぷるメイル(Magical Fantasy Adevnture POPFULMAIL)とは、日本ファルコムの過渡期に作られたゲームである。
元来はNECのパソコン、PC-8801Mk2SR用に作られたものであり、同時期に作られた「英雄伝説2」があまりヒットしなかったのも手伝ってか、誰もがこれまでのマルチメディア戦略に至ることを予期だにしえなかっただろう!
その他個性豊かなキャラクター達が彼らを導いていく‥
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PC88オリジナル作品を謳って発表された88版。
サウンドボード2*1に対応し、ファルコムサウンドの真骨頂を醸し出した。
システム的にはイース3のものを踏襲していた*2が、それをあえて意識することなくプレイできる、通好みの作品だ。
ゆえに背景三重スクロールなど、8Bit機にしては素晴らしい出来である!
宝箱を開ける音が多機種と違うと云うマニアックな要素もあるが、当時主流になっていたのがPC98だった為、聴いた人は少ないであろう。
オープニングのセンスは他の追随を許さない出来である!
白いTEXTは漢字ROMそのままだが、バックの薄い朱色に黒く描かれる線画には魅了される。
とにかく、コレが原版! 各ソフト会社に見放されていくPC88シリーズの煌きがここにあった。
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PC98に移植されたもの。シナリオは変わらないまでも、細かいチューニングが行われた
「只今着替え中」と云う、発売前のサンプル画像をそのままパッケージ画像に使う。
その結果、「扉絵だけ」でファルコム最後のエロゲーの評価を余儀なくされた。
画面的には雑魚の名前がステータスウィンドウに表示されたり、画面の隅々までグラフィックで装飾されている。
400ライン16色をフルに使い、デモなども書き直されているが、あくまでイース3に準拠したシステムでPC88版にあった三重スクロールなどは省略されている。*3
オープニングはバックボーン紹介が一枚絵に省略されており、それ以外はデモのチビキャラアニメーションに力が注がれた。
文字のフォントも漢字ROMそのままではなくて、手が込んだ作りになっている。
音楽はPC88同様の音源である86音源に対応しており、画質の98、音質の88と言われ続けた汚名を撤回させている。
ファルコムがMS-DOS互換OSを作り、採用した珍しい経歴を持つ。
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PCE版。CD-ROMで販売され、曲がCD/DA、主要キャラには声優がついた。
声優
エンディング曲の「誰かがあなたを愛してる」が、ヴォーカルアレンジされている。歌を歌うのは、長織有加。
その他オリジナルステージ・曲などが追加されており、おいしい移植。
ただ、このときのコンシューマー機のゲーム水準はかなり上がっており、旧態依然とした移植のPCEとMEGA-CDはCDメディアを活かした販売戦略に走るのも当然であった
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MEGA-CD版。PCE同様CD-ROMで販売され、主要キャラに声優がつく
声優
PCE同様、エンディング曲である「誰かがあなたを愛してる」は、長織有加が歌う。
声優の起用がPCEと違う為、派閥が出来上がった。これは後にCDドラマで強引とも言える手段で決着がつく。
BGMは、CD/DAではなく、FM6音・PSG3音。
戦闘時のチビキャラアニメーションが凝っており、メイル達は高いところから下を見下ろせる位置に来ると目が眩む。
雑魚敵もパソコン版以上の個性を持って攻めてくる。(くもくんに負ける人多し!)
ウッドゴーレムに勝てません。ゆえに解説出来んですまん。
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SFC版。他機種の移植ではなく、完全な新作である!
まず、特筆すべきはメイルの剣闘技アクションであろう。
メイルが剣を振って戦う、それだけでゲーム性が変わった。
まさにコンシューマーゲームにうってつけのアレンジだ!
ストーリーも大胆に書き換えられ、メディアミックスによる設定はSFC準拠である。
BGMもPCM音源6音を最大限活かして作られ、他のSFCゲームとは一線を画す。
ボス戦は画面をフルに使って動けるものなどもあり、ファルコムの新時代に馳せる情熱が見て取れた。
PC98準拠で、1ステージ毎に別売りらしい。私は携帯版に詳しくないのだが、当時パソコンでこのゲームをやる為には中古でも15万円の出費が必要だったと考えると、世の中変わったものである。*4
ファルコム公式サイトでの情報は以下。