というか最近、言及リンクという言葉だけが一人歩きしてる気がするんです。
年明け早々livedoor blogから発生したトラックバック論争のあと、文化圏分類でいうところの関連・仲間文化圏あたりの意見を参考にするため議論に参加していた(あるいは巻き込まれた)Blogのフィードを片っ端からfeedbringerに突っ込んで、気になる記事があったらどんな些細な事でも?Bでクリップするようにしていました。またgoo blog検索結果のRSSも取り込んで可能な限りtrackbackに関するエントリを読み漁った‥‥つもりです。
で、感じたことなんですが、冒頭に書いた通り「言及リンク」という未知の言葉だけが一人歩きしている、という印象を受けました。
言及リンクに関する私見
言及リンクとは、エントリ内にトラックバック送信先へのリンクがあること、ではなくて、あくまで言及+リンクなんだと考えています。便宜上、言及リンクという言葉が用いられる事が多いですが、重要なのはリンクの方ではなく言及だと思います。ただ、機械的にスパムを弾くのに言及されているかどうかは判断できないので、リンクの有る無しで判別するしかない現状なのではないでしょうか。
また、エントリ内にリンクを貼る際の形態として、以下のようなものがありました。
- 言及リンク
- 引用リンク
- 参照リンク
- リンクリスト
この中で、私がtrackbackを送信しようと思うのは言及リンクしたときのみです。引用リンクというのは、引用した際は出典を明らかにするためにcite要素で明示する為のもので、引用だけではtrackbackを送信する意味合いは薄いのではないかと思っています。ただ引用を行った方が言及しやすいとも言えるので、引用、言及、リンクは1セットで扱われる事が多いです。参照リンクは、例えば「こんな記事もありますよ」とか「こちらも参考にして下さい」のように貼られるリンクで、これもtrackbackを送信する動機は薄いです。というか私は送信しません。
で、リンクリストですが、これはただリンクを列挙しただけのような形態と思って下さい。以前zoniaさんが提唱された感想読了&トラックバックリストに似ています。私はこの意見をとても建設的だと感じています。
トラックバックリスト
「このエントリからは以下のBlogにトラックバックを送信しました」ように書き、その下へリストを記述する。それだけではただのリンク列挙ですからtrackbackを送信する理由としては弱い。けれどもリンクを貼ることによって、少なくともお返しトラックバックが帰ってくる事はなくなるので、自分も相手もtrackbackを送信する量が減るでしょう。そして、列挙したURLに一言でもコメント付けることで、少し言及リンクに近づくのではないかと。
各ブログサービスがリンクのないtrackbackを拒否する機能を実装しているので、今後はリンク付トラックバックが一般化していくと期待しています。
リンク付トラックバックスパム
リンクのないtrackbackを弾くブログが多くなる中で、やっぱりというか、リンク付のトラックバックスパムも出始めているようです。
これじゃ、スパムTB対策やっていようが、やってなかろうがを意味ねーよ・・・。
正直ここまでするかと思った・・・。
それで、送ったら消すのが奴らのやり方だ・・・。
スパム対策をしているブログが増えているからこそ現れてきたリンク付トラックバックスパムだと思います。トラックバックを送信する時のみ記事中に送信先エントリのリンクを含め、送信した後は削除する。他にもコメントアウトで非表示にして送信してくるスパマーもいるようです。
余談ですが、とりあえず、はてなブックマークなどを使って反論できない事をいいことに悪口なんか書くなよ!
とは私のことですね。お気を悪くされたのならお詫びいたします。しかし上記のようなリンク付スパムであったのなら、言及リンクスパマーという表現はおかしいのではないかという趣旨のコメントでした。また、はてなブックマークには当サイトへのリンクを貼ってあるので反論できないというわけではないと思うのですがいかがでしょう。
ただ、該当エントリにあるリンク先は、私が見たときにはもうリンクが削除されていたようなので、実際にトラックバック送信先リストがあったのかどうかは確認していません。リンクがあっても後で削除する、または無関係の記事からの送信、そして言及していないのであれば、それは言及リンクスパマー
ではなくて、ただのスパマーですね。
そもそも言及ってなに?
文字通り、言い及ぼすことだと認識しています。記事と密接に関係し、相手記事に対して広がりを持たせるもの、など。個人的な意見ですが、たとえ言及していても熟考していなくて、送信先エントリに有益でないと判断した場合はリンクだけしてトラックバックの送信を行わない場合もあります。送信する際は相手に削除の手間を煩わせないような質のトラックバックをしたいと常々考えています。
私自身が初めてトラックバックを利用したのは、ブログではなくPukiWikiで、これはページ中に含まれるURL全てにトラックバックを送信するよう試みて相手先が受信可能であればtrackback pingを送信する、というものでした。また、「ディスカッションの継続」と銘打たれていたので、私にはこういった考え方しかできません。
なのでこのエントリからも言及を行ったCODYさんに対してのみトラックバックを送信することにします。