「久しぶりに撮影会でもしないか」と何となく口にしてしまったのが切っ掛けで、これまた何となく友人達とお出掛けすることになってしまいました。いや、ほら、「新しいカメラを買ったら写真を撮りまくりたくなるのが人情だ」って鳥坂センパイも言ってたし。あ、いやいや。写真云々は口実でただ単に、秋だからどこかに行きたくなったと言いますか。たまには何処かに出掛けないと体が腐りますし。
そんなわけで、撮影会という名目ではあるものの綿密な計画など立てませんでしたし、また三脚はおろか一脚すら持たずデジカメだけ持ってほぼ衝動的にとにかく箱根方面にゴーゴーという感じでした。
芦ノ湖でブラックバスを食べました
芦ノ湖と云えばブラックバス。ブラックバスが日本に持ち込まれたのは元々食糧不足の際に繁殖力の強い食用に適した外来魚としてを持ち込んだ、というお話ですし、美味しいお魚であることは知っていたのですが、実際に食べたのは初めてでした。だってスーパーで売ってるわけじゃないし。味は淡泊で臭みのない、大変食べやすい白身魚という印象。黙って出されたらブラックバスと気付かず食べてしまうでしょう。
芦ノ湖の湖畔にあるレストランおおばのブラックバス定食。こんなもんで1940円もしますが観光地価格だと思って割り切れば、まぁ納得いくかなぁという感じ。話の種に食べてみるのも一興ってやつです。
大涌谷
芦ノ湖から県道735号で大涌谷へ向かったのですが、途中からもの凄い渋滞で(三連休の中日だから充分予想できたはずなんだけど)、身動きが取れなくなってしまったので、ロープウェイ姥子駅の近所で車を放棄、姥子自然歩道を徒歩で大涌谷へ向かうことにしました。だいたい30分くらい。途中に石仏群などがあったはずなんですが、ルートが微妙に違ったせいか見ることは出来ませんでした。
大涌谷の温泉玉子は固ゆでです
固ゆでなので温泉玉子というのは少々語弊があるのかもしれませんが、大涌谷の地熱で作られたゆで玉子は、温泉成分の影響で黒光りした外殻が特徴で「黒タマゴ」と呼ばれています。。1個食べれば7年寿命が延びるという触れ込みで売られています。その所為か、茹でたてを販売している玉子茶屋周辺では黒タマゴを求める観光客でごった返しているほど。大涌谷はかつて地獄谷とも呼ばれていたそうですが、大勢の人間が一心不乱にゆで玉子をモソモソ食べているという光景は、ある意味大涌谷の噴煙よりも衝撃的で地獄のようです。木で作られた台の上に堆く積まれた黒タマゴの残骸は壮観ですよ。必見。
そんなわけで私も一心不乱にタマゴをむしゃむしゃしてきました。1個で7年、2個で14年も寿命が延びます。
ホントに黒いんですよ。
中はちゃんと白いです。黄身まで固ゆで。でも「白身まで半熟でぷるっぷるした温泉タマゴが食べたかったのにッ! 固ゆでじゃないかッ!」だなんて言ってはいけません。これはこーいうものなのです。というかぷるっぷるだったらむしゃむしゃ食えません。
大涌谷から富士山を
まだ冠雪してないので絵的に面白くないですが、大涌谷からも富士山を見ることが出来ます。
このへんでようやく、今日は撮影会だったんだなぁと思い出しました。いや、黒たまごに夢中ですっかり忘れてました。写真なんて全然撮ってません。
仙石原のすすき
大涌谷から姥子自然歩道で姥子まで戻り、そこから裏道を通って県道75号へ抜け、そのまま仙石原を目指しました。とりあえず今回の最終目標地点。
ここも例によって渋滞していまして。台ヶ岳のススキ野原が見えたころはまだ日も高かったのですが、そこから臨時駐車場へ向かっている間にすっかり日も暮れてしまい‥‥
こんな写真しか撮れませんでした。三脚くらい持って行けばよかったなぁ。ISO感度を上げてなんとか手持ちで。
仙石原は初めてだったのですが、もうちょっとこう野原っぽいものを想像してたんですよ。田舎の空き地っぽいところっていうか、星のかけらを探してる男の子が居そうな雰囲気というか、いや余計に分かりにくいですか。でも野原というよりも、なだらかな傾斜地で小高い丘という印象。ススキが切れる上まで登ると結構な景観です。出来れば日のある内に行きたかった。機会があればまた来年行きましょう。