先日、Windows Mobileで利用可能なOperaブラウザの8.6がリリースされました。W-ZERO3向けに提供されているOpera Mobile for Willcom W-ZERO3は無料で利用可能ですが、こちらは有料。30日間の無償試用期間があると言っても、起動のたびにライセンス登録のメッセージが表示されます。
もともとOperaが使えるから、という理由でW-ZERO3を買ったのにBuild 1626以降まったくバージョンアップされないので、機能的に優れている8.5 Beta2 Build 1635を利用していましたし、Operaが有料なのは今はともかく昔は当たり前のことだったので、迷うことなくライセンス登録しました。ごめん、ちょっと嘘付いた。リリースから今日まで2日悩みました。ほら、もしかしたら8.6ベースのfor Willcom W-ZERO3を無料で提供してくれるかもしれないし。でもそんなの待っていられません。Opera社へのお布施だと思えば有料でも安いものでしょう。
本家から購入するとUSD 24だけど、jp.opera.comから買うとUSD 29と開きがある。けれど"Buy"を押すと、どちらも同じページへ飛ばされて、そこには$24.00と記載されている。jp.operaの方は単なる記載ミスっぽい。実際に購入して、送られてきたメールにはPayment Amount: 24 USD
と記載されていましたし。
余談ですが、
ご注意: 日本円による決済につきましては、現在準備中でございます。今しばらくお待ちください。
海外のサイトで購入するのは、チキンな私にはかなり怖かったです。日本円での決済、というか国内サイトで購入できるようにならないと、国内のユーザ数は伸びないと思うのですが。今思うとトランスウエアはよくやってくれていたなぁ、と。
Identify as
ブラウザの識別、ようはUserAgentの切替が追加されています。ただ、Build 1626のja.lngをそのまま使い回していたのが原因なのか、何も表示されません。
ja.lngに該当するものがなければenglish.lngから呼ぶと思っていたんですが、どうやらそうはいかないようで。なので、同梱のenglish.lngと見比べて、以下をja.lngへ追加しました。
72025="Identify as"
72026="Handheld device"
72027="Desktop computer"
これでUAの選択が可能に。今気付いたんですが、左から2番目のタブが空白でしたね。ここは恐らく"履歴"(history)だったと思う。
- Handheld device
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows CE; PPC; 480x640) Opera 8.60 [ja]
- Desktop computer
Mozilla/4.0 (compatible; MSIE 6.0; Windows NT 5.1; SV1) Opera 8.60 [ja]
PCのOperaのようにUAを偽装できるというよりは、PocketPCかWindowsか、というだけですね。
opera.ini
Build 1635のものと比べると、以下のような記述が追加されています。
[File Types Extension]
application/mheg=,0
application/rstl=,0
application/sdp=,0
[File Types]
application/sdp=3,,\windows\wmplayer.exe,,,sdp,|
application/mheg=3,\windows\wmplayer.exe,,,mheg,|
application/rstl=3,\windows\wmplayer.exe,,,rstl,|
恐らくこれによると思うのですが、ストリーミング配信の動画などをクリックすると保存するか開くか訊いてくるようになりました。ストリーミングは保存できませんけど。開くとMediaPlayerが起動して再生されるようになりました。
また、ダウンロードのメニューが追加され、保存先を選択できるようになっています。
ただ、そのダウンロードのメニューが、これまたja.lngの所為で何も表示されないという状況。
なので、上で行ったのと同じようにja.lngへ以下を追加してみました。
22076="Name"
22075="Size"
22080="Type"
21204="Open"
21205="Save"
17020="File"
17021="Server"
english.lngから探すのがちょっと面倒。日本語の言語ファイルがあればこんな事をしなくてもいいんですが。いや、Opera MobileはそれほどUIが煩雑ではないので、英語のままでも使えるんですけどね。
こんなカンジになりました。
これら以外にも、ja.lngを利用して日本語化どころか表示されないような部分があるかもしれませんが、気がついたら追々直していくつもり。面倒だからenglish.lngにしちゃうかもしれないけど。
Acid2 Browser Test - Opera Mobile 8.6
当たり前と言えば当たり前だけど"Fit to screen"と"Desktop"では表示に違いがあります。"Fit to screen"は画面に収まりきらないページを横幅に合わせて表示してくれる機能(PCのOperaでのFit to widthみたいなもの)なので、"Desktop"でAcid2を見てみました。
8.5のときに見なかったので変わってるのかどうなのか不明ですが、PC向けのOpera 8と比べて頭が微妙に欠けている以外はほぼ同じのようですね。