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言及リンクのないトラックバック 2005-09-28 [permalink] [?B] はてなブックマーク

PukiWikiで日記を書いていた頃は頻繁に出会ったことがなかったのに、いわゆるBlogツールというものを使い始めてからは良く目にすることになった言及リンクのないトラックバック。Blogの世界では、ただただしさんのただのにっき「言及リンクのないTrackBackの何がいけないのか」が議論の中心になっていたようですが、当時はあまり気にもしていませんでした。その頃はスパムが多くなったからトラックバック機能を無効にしていましたし。

さて。

数年前はまだBlogなんてものもここまで裾野が広くありませんでしたし、トラックバックに関して間違った知識が蔓延することはなかったように思えるのですが、誰でも簡単に各種ホスティングサービスによりBlogを開設出来るようになった昨今、この問題ってのは非常に厄介であると思えます。

そもそもトラックバックの意味って何だろうって部分が曖昧なんですよね。e-Wordsのトラックバックの解説を見ると

トラックバックはリンク元サイトに「このような記事からリンクを張った」という情報を通知する仕組みで、リンク元記事のURLやタイトル、内容の要約などが送信される。

トラックバックとは 【track back】 ─ 意味・解説 : IT用語辞典 e-Words

と、あるように、自分が何らかの記事を書いて、言及した、引用した等の場合に元記事へリンクを貼り、それを通知する為に併せてトラックバックを送信するものなんですよね。

PukiWikiではリンクを貼る行為とトラックバックを送信することが同義でしたから、それが当然だと思っていたのですが、最近のBlogツールとやらはリンクとは関係なしにトラックバック送信が行われるようになっているんですね。こういった仕様が問題だとも言えるかも。Blogでのトラックバックは、ディスカッションの継続ではなく、強制的に他者のサイトに自サイトのリンクを貼る行為となってしまってる。

では、言及も引用もリンクもなしにトラックバックを送信する意図って、どこにあるんでしょうか?

「アンタと同じような記事を書いたからウチの記事も見に来てくれ」

ですか?

「アンタんとこよりも濃密な記事書いてるから見てくれ」

かもしれません。でも、見て回るとそういった記事はとても少ないです。

ただニュースサイトの記事を引用しているだけだったりして、そのニュースを知っていればわざわざもう一度見る必要はない、ってものばかりだったりします。

どちらにしろ、宣伝という印象が拭い切れません。

「自分のサイトに来て欲しいから送信した。でもアンタの記事には興味がない」

これは明らかにspam行為ですね。

「気に入らないなら削除すればいいだろう」

スパムメールと同じようにね。

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当サイトでは、(誰も見てないだろうけど)readmeにこんな記述をしています。

当サイトの日記はコメント及びトラックバックを受け付けています。ただし、宣伝目的のコメント及びトラックバックは予告無く削除する場合があります。

  • 記事とは無関係な内容のトラックバックを送信する行為
  • 言及リンクのないトラックバックを送信する行為

以上はトラックバックスパムであると認識いたします。なお、有益であると判断した場合はその限りではありません。

readme--/*isaji*/MIDI Lab.

宣伝ならばspamだと言い切っても良いんですが、たとえそれが明らかに宣伝だとしかとれない行為だとしても、個人サイトからのトラックバックであった場合、それをspamとして断定するのは些か早計なんじゃないのかなぁとも思っています。

(こんなネット内引き籠もりなサイトでは、言及なしのトラックバックを削除したら何も残らないからってのもありますが)

そういったトラックバックを送信してくる彼らは、spamだと分かってやっているわけではなく、それがトラックバックの使い方だと間違って覚えてしまってるだけ、なんでしょうね。だから厄介なんですけど。

では、そんなトラックバックへの対策は?

MTなどでは言及リンクのないトラックバックを弾くプラグインなどもあるようですが、全ての「言及なしのトラックバック」が有害なワケじゃないので、判断が難しいですね。

以前、一度言及なしのトラックバックを送信してきた記事へこちらからも言及なしのトラックバックを送信し返した事もありました。

これは、やられたらやり返すみたいで、なんか気分がすっきりしませんでした。結局は同じ事をしているんですもん。

では、こちらから言及して返す、というやり方。

簡単なようで意外と難しいんですよ、これ。

ニュースサイトからの引用しかない記事へどう言及するのか?

書いた人の意見が何もない記事にどう言及するのか?

‥無理です。

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ここへ言及リンク無しのトラックバックを送信してきたBlogを辿って色々見て回った結果‥こんなのもありました.

  • 別エントリで吊し上げる.
  • このような言及無しトラックバックに批判的な記事を用意しておいて,そこからトラックバックを飛ばす.

ちょっと喧嘩腰ですが,いったんトラックバックを送信したら再度訪れることがないような人たちに分からせるには有効な手段かもしれません.

が,しかし.

そんな場合でも彼らは,とりあえず謝っておいてそれに加え稚拙な持論を展開し,結局他所で同じ事を繰り返しているわけです.

謝罪文にしても,あたかもテンプレが存在するかのように同じ文面だったりして,あーこいつはグレーゾーンじゃなくて真っ黒だったのか‥と.

反省するようなタマじゃないって事ですね.

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結局のところ‥

トラックバックの本来の意味が曲解されていたとしても、そこに明確なルールがあるわけではないので、そこは利用者のモラルに委ねられているわけで。

利用者が多ければ多い程、モラルが低下するのは仕方がない事なのかもしれないね。

言及なしのトラックバックは、今のBlog界のローカルルールでは悪い事じゃないのかもしれない。

でもそれがスパム行為と大差ない事だけは理解して欲しいですね。

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