DOS時代に大変お世話になったファイラー、FDの作者である出射厚氏が、去年の11月に逝去されていたそうです。
- DOS時代のファイラー“FD”作者、出射厚氏逝去の報[slashdot.jp]
DOSが立ち上がったら、とりあえずFD、というくらいに普及していたファイル操作ツールですね。autoexec.batに書いておいて起動と一緒にFDが立ち上がるようにしていた時期もありました。
最近は使用頻度が少なくなってきましたが、今でも我が家のPC-98(実機)では現役です。このスクリーンショットはv98上で動かしてますけど。
特に、LHAなどの圧縮解凍ツールを操作するのに重宝しまして、気が付いたらコマンドラインで操作出来なくなってしまうって程でしたね。それを人は堕落と言うのかもしれませんけど。
良くも悪くもキャラクタベースの環境においてのファイル操作性を格段に向上させた画期的なツールだったわけで、その後も"FDライクなファイラー"みたいなのが沢山開発されていたように思えます。
言わばファイラーの事実上標準、みたいな存在だったんですね。
GUI全盛のこのご時世でも、キャラクタベースのインターフェイスの方が便利だと思えちゃうのは、きっとこのFDの影響が強いのかもしれません。
何はともあれ、大変お世話になりました。ご冥福をお祈りします。
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UNIX系OSにおいても、FDcloneというFDのクローンが存在します。
- FDclone なページ[hp.vector.co.jp]
単純にmake; make installでインストール可能(FC4で試した)。
specファイルが用意されているので、ちょっと修正すればrpmbuild -tbでrpmも作れるかも。試してませんけど。